Q&A

Q.海外の交通機関は発達しているのでしょうか?

国や地域によって大きな差がありますが、アメリカやイギリス、オーストラリアなどでは、比較的発達しています。しかし、基本的に自家用車での移動を主体としている国が多いため、日本のように公共交通機関は充実していません。

また、電車の時刻に関しても日本ほど正確ではないため注意が必要です。

Q.海外での生活や習慣などで、日本人が注意すべき点はどのようなことでしょう?

まず気をつけていただきたいのが、喫煙に対する考え方です。日本も近年になって喫煙に関しては厳しいルールができてきましたが、海外ではさらに厳しいと思っていただいて間違いありません。

基本的には、喫煙所と書いていない公共の場所は禁煙だと思っていたほうがいいかもしれません。飲酒に関しても、酔っ払うほど飲むことはマナー違反となります。

お酒は楽しく飲める程度に抑えておきましょう。

Q.歳をとってから留学しても、英語力は伸びるのでしょうか?

もちろん伸びますが、当然ながら留学の目的や、留学中の生活によって大きく左右されます。常に英語が耳に入ってくるような環境にいれば、リスニングの能力は間違いなく伸びます。

しかし、ただ漠然と外国で生活をするだけでは会話力は伸びないものです。せっかくの留学ですし、できるだけ多くの方とお話をしてみていただきたいものです。

Q.日本の電気製品は、海外で使えるのですか?

海外では、電圧やプラグのタイプが日本とは異なります。 日本の電圧は100ボルトで、プラグは2本ですが、海外の電圧は110~240ボルト、プラグは2本や3本のものまで様々です。海外へ電気製品を持っていく場合は、事前にその機種が留学先の国で使えるかどうかを確認しておきましょう。

電圧が違う場合は変圧器をつけたり、差込みプラグだけを別に用意することで、海外でも使用することができます。

Q.英語圏の国でも、場所によって英語に違いはあるのでしょうか?また、それらはひとつひとつ別個のものとして学習しなければなりませんか?

この質問は、アメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語とかあり、それらを別々に学ばなければなりませんか?という質問だと思います。そうだとすると、この質問ほど、英語学習者にとって無意味なものはないと思っています。しかしながら、驚くほど多くの方が気になさっていることでもあります。はっきりいいます、「英語を学習する」という態度で接しているレベルにおいてはまったく気にする必要はありません。逆に、この違いを云々することができる方は、もはや『英語を学習する』という姿勢ではなく、英語がみずからの生活の中に自然体で取り込まれているほどにできる方であるはずです。また、オーストラリア英語のクセがきになるという方も多いのですが、それが身についてしまうぐらいにその英語に習熟されるということは大変すばらしいことだと思います。これらの差は、話し始めてほんの数分耳に慣らせば問題のない程度のものだと思っていただいてかまわないと思います。ですから、この問題に対しては、留学前に勉強しておくよりも、実際にその国で発音や使い方に慣れることが一番です。

Q.海外の方は、どのような日本土産を喜んでくれるのでしょうか?

万華鏡・耳掻き・絵馬・爪楊枝など、日本の伝統的な工芸品などをお土産にされる方が多いようです。また、お茶やそうめん、梅干しなども日本土産としては喜ばれるのではないでしょうか。

でも、1番大切なのは、心がこもっていることです。お土産を渡された方の笑顔を思い浮かべながら選んでみてはいかがでしょう。

Q.留学先での突然の病気が心配なのですが。

この質問は、特にシニアの方々が多く心配されるものです。まず、何よりも何かあったときに適切な医療自体受けられるかということです。この問題の解決は、事前に留学先の周辺の日本人医師がいるような大病院をチェックしておくことです。次に心配なのは、その病院にかかったとしても、通常、健康保険で大部分カバーされる日本と異なり、簡単な手術でも莫大な金額を請求されてしまうことです。たとえば盲腸のような簡単な手術でも100万円以上かかってしまいます。ですので、できるだけ海外旅行保険には入っておくことをお勧めします。また、常備薬を日本から持っていくことをお勧めします。ただし、日本の主治医にその薬を留学先の国に持ち込めるかどうかを確認し、入国カードでの申告を忘れないことです。そうしなければ、場合によっては没収されることもあります。

Q.ホームステイ、大学の寮、短期契約アパートなど滞在方法はいろいろあると思いますが、どれが滞在方法として望ましいですか?

このことは、それぞれの好みや必要によりますので一概には言えません。ただ、殊、語学やその国の文化などをしっかりと学びたいと真剣に考えている方にとっては、望ましいほうから、ホームステイ、大学の寮、アパートの順になると思います。それは、言葉や文化はその国の人とどれだけ触れ合えるかで吸収の度合いが大きく変わるからです。アパートに住めば、コミュニケーションの機会はほとんどありません。大学の寮では、ほとんどが2~4名のルームメイトと同室ということになります。したがって、コミュニケーションの機会はかなり確保することができますが、ほとんどが留学生同士ということになりますので、極端な話、日本人同士で固まってしまうことも十分考えられます。ホームステイは、まさにその国の一般家庭の中に入り込むことになりますから、言語はもちろん、文化の深い部分にまで触れることが可能となりますので最良と思われます。しかし、逆に言えば、プライバシーや行動の自由度でいえば、その順番はまったく逆転しますので、総合的に考えてご自分で判断すべきことだと思います。

Q.英語は学生時代を最後にまったく触れていません。それでも、思い切って留学に踏み切ってしまおうと思っています。何とかなりますよね?

この問題に対しては、統一的な解答は難しいと思います。何とかなる場合もあるし、ならずに大きな問題が生じてしまう可能性も完全には否定できないと思います。このような場合には、ある程度日本国内で事前準備をしてから実行に移すか、もしくは短期の下見留学をしてみることをお勧めします。語学習得には、まったくゼロの状況から上達させる場合、ものすごいエネルギーが必要となります。そのときには、ある程度母国語を介して学習したほうがかえって効率的な場合が多くあります。ただ、シニア留学は必ずしも語学習得だけが目的ではない場合もありますので、いきなり短期の下見留学をしてみるというオプションもありえるかと思います。

Q.留学先として、大学の付属語学学校と民間の語学学校とでは何か違いがありますか?

大学の付属語学学校は、基本的にクラスは大学進学を目的としている人のためのものであるためおのずと長期滞在者向きでどちらかといえばレベルも高めです。民間の語学学校は、レベルは初級から上級まで幅広く対応してくれるので比較的短期滞在の方にも対応可能です。どちらにしても真剣に英語を学ぶという目的があるならば、大学・民間のどちらかというよりは、日本人の割合の少なさや、一クラスあたりの学生数の少なさなどを基準に選ぶべきだと考えます。

Q.留学先の語学学校では、クラス分けはどのようにして行われるのですか?

基本的には、どの語学学校も初日に「Reading/Writing/Speaking/Listening」のテストを行い、その結果による習熟度別クラス編成を行います。ただ、それぞれのテスト項目の習熟度が極端に違っていたりすることや、そのテストの形式が自分に合わなかったりして、実際に受講するクラスのレベルが合わないということが多々あります。特に日本人は、自分で主張することが苦手な方が多いので、長い間レベルの違いを我慢してしまって、不満をかかえてしまうことが少なくありません。ですので、少しでもクラスのレベルに違和感を感じたらすぐにその旨を語学学校に伝え、クラスの変更をお願いするようにしてください。

Q.留学先には、やはり十分な現金を持っていったほうが安心でしょうか?

多額の現金を持っていくことはお勧めできません。現金は問題が生じた場合の保証がまったくないからです。そこで、お勧めするのがクレジットカードやトラベラーズチェック、シティバンクなどの国際的な銀行のバンクカードを利用することです。クレジットカードやトラベラーズチェックは、紛失・盗難などにあった場合には発行会社に連絡をすれば対応してくれるので安心です。ただ、クレジットカードを扱っていない店があったり、トラベラーズチェックは支払いや換金のときにパスポートなどの身分証明書の提示を求められたりするわずらわしさがあります。したがって、慣れてきたら、バンクカードをこまめに利用し少額の現金を持ち歩くようにするとよいでしょう。

Q.留学中の食事が気になります。やはり、日本の食料を持っていったほうがよいですか?

日本での食事は世界的に見て最もさっぱりとしている(油っぽくない)部類に入ると思います。したがって、いずれの国に留学したとしても、食事に関してはどうしても重く感じられ、長期滞在の場合にはかなりの確率で日本食が恋しくなります。そのため、あらかじめ醤油や味噌などの調味料や梅干、場合によってはカップラーメンのようなものを持っていきたいと思うかもしれません。しかし、基本的にはやめたほうがいいと思います。入国審査でチェックされ、没収される可能性が非常に高いからです。危険をおかして持ち込まなくても、金額は割高にはなりますが、たいていの日本の調味料は普通に手に入ると思います。また昨今、日本食は世界的なブームとなっているためどの国でもすし屋やてんぷら屋などは見られます。ただ、日本人以外のアジア系の人々によって経営されている日本食レストランもかなりの数に上りますので、日本で味わうものと同じようにはいかない場合もあるので注意が必要です。基本的には、「郷に入っては郷に従え」は、仕方ないことかもしれません。

Q.留学といえば英語というイメージですが、英語以外の語学でも留学することは可能でしょうか?

もちろん可能です。しかも、シニア留学となればビジネスマンの留学のように国際ビジネスのためになんとしても英語を身につける必要があるというよりは、自分の趣味との関連で留学したいという方も多いかと思われます。料理やファッションを学びたい場合にはフランス留学、イタリア留学、歴史好きであれば中国留学など選択肢は英語に限定されるものではありません。ただ、日本では英語と比べれば、事前準備をする場所を探すのにちょっとした苦労をするかもしれません。